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「ともに考え、ともにつくる。」というVisionのもと、2013年に設立されたCode for Japan(以下CfJ)。行政コンサルティングという法人としての役割と、シビックテック(※)を推進するコミュニティという役割を持ち、IT技術を活用して社会をアップデートするためにさまざまな活動をしてきました。
CfJが注目を浴びるもっとも大きなきっかけは、東京都の新型コロナ対策のサイトをわずか1週間でリリースしたことです。全国の自治体が活用できるよう、オープンソースで提供したということも話題となり、多くのメディアで取り上げられました。その効果もあってか、CfJのプロジェクトに関わりたいというメンバーが日に日に増え、2022年5月時点ではSlackのコミュニティに6000人以上が所属するようになりました。
関わる人に比例して、プロジェクトも数多く立ち上がっています。地域行政の課題を解決するプロジェクトや、子育ての悩みに応えるプロジェクト、学生による学生のためのコンテストなど、数え切れないほどのプロジェクトが立ち上がり、毎月1回行われるハッカソン(Social Hack Day)ではプロジェクトメンバーが集まっては主体的に活動しています。
プロジェクトを進めるプロジェクトオーナー、プロジェクトに賛同して手を動かすコントリビューター。定期的に集まり、頭と手を使って、プロジェクトを進めています。それを突き動かすのは「課題を解決したい」「社会をより良くしたい」という思いです。その思いと貢献は、サービスがリリースされることで報われますが、ボランティアでそこまでに至る道のりは並々のものではありません。
シビックテックが持続的に活動しつづけれられるために、さまざまな方法を探っていましたが、あるときDEVプロトコルの創業者と話し、web3技術を使うことで貢献を可視化に可能性を感じました。Social Hack Dayは、何かやりたい人がプロジェクトを持ち込んで、仲間を募り、みんなで手を動かしながらサービスをつくりあげる場です。すでに自律的な側面が強く、web3との親和性も高い。そこでまずは、実験的にSocial Hack Daysをweb3で盛り上げることが出来るか探ってみることになりました。
※シビックテックとは、シビック(市民)とテクノロジー(技術)をかけあわせた造語で、「市民主体で自らの望む社会を創りあげるための活動とそのためのテクノロジーのこと(稲継裕昭編著 2018 『シビックテック』勁草書房)」を指します。
今回のプロジェクトには、Code for Japanでの活動実績や在籍年数に関わりなく、web3に興味がある人が誰でも参画できるよう、メンバー全体にSlackで呼びかけました。
初回のミーティングに集まったメンバーは、DEVプロトコルの開発初期に参加していたというエンジニアや、伊藤穰一さん主宰のコミュニティ「Henkaku」に参加し活動しているメンバーなど、web3のもつエコシステムの構築に興味があるという人材が集まりました。まずは意識合わせのために、Miroで「Hack Daysをweb3のコミュニティとして考えると?」というテーマでブレストを行いました。